体内に存在する鉄分の内、約70%が機能鉄と呼ばれ、血液中でヘモグロビンの成分となり、身体の隅々にまで酸素を運ぶという、生きていく上でとても大切な働きを担っています。
特に女性は「鉄分を摂らなくちゃ」と意識している方が多いと思いますが、鉄分と一言で言っても、鉄分には2種類存在します。
それは「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」です。
それぞれ特徴がありますので、簡単に解説したいと思います。
ヘム鉄
ヘム鉄は肉や魚などの動物性の食品に含まれている鉄分です。特徴は吸収率が20%前後と体に吸収されやすいところです。
牛や豚の肉、レバー、かつお、ぶり、まぐろなどに豊富に含まれています。
非ヘム鉄
一方、非ヘム鉄は植物性の食品に含まれる鉄分です。ヘム鉄との違いはその吸収率です。非ヘム鉄の吸収率は悪く約3%前後です。
大豆食品やひじき等の海藻類、小松菜、ほうれんそう等に含まれています。
ヘム鉄も含め、鉄分はビタミンCと一緒に摂ることによって吸収率が良くなります。
肉や魚と野菜を一緒に食べたり、肉や魚にレモンを絞ったりと、ちょっとした工夫で吸収されやすくなります。
(関連項目)
・その他の栄養素