「活性酸素」。最近この言葉をよく聞くようになりました。
この活性酸素とは何なのかを簡単に紹介致します。
私達は生きていくために、休むことなく呼吸をすることで酸素を体内に取り入れています。酸素は体内でエネルギーを作り出すときに必要なのですが、呼吸で取り入れた酸素の内、2~3%の酸素が活性酸素というものになってしまいます。
活性酸素は殺菌や消毒という効果があるため、ウィルスや細菌の侵入を防いだりする役割も持っています。
ところがこの活性酸素が必要以上に多くなると、正常な細胞や組織まで攻撃し、傷つけ、体が酸化してしまいます。この酸化が老化の原因や病気の原因になります。
病気の原因の約90%が活性酸素によるものだと言われているほどです。
活性酸素が体内で発生する原因は呼吸だけではありません。
ストレス、スポーツ、タバコ、アルコール、紫外線や電磁波、排気ガス、医薬品、食品添加物など、私たちが普通に生活しているだけでも、かなり多くの発生原因が存在します。
タバコやアルコールなどは気をつけることができますが、紫外線や排気ガスなど、どうしようもないものもあります。
大切なのは、発生してしまった活性酸素をどうやって除去するかです。
そこで登場するのが「抗酸化物質」です。
実はSODと呼ばれる、体の中で過剰となった活性酸素を除去し、無毒化してくれる酵素が存在します。このSODは体内で作り出すことができます。
しかしSODの量には個人差があり、またSODの働きは25歳を超えた頃から低下していきます。全ての活性酸素をSODだけで除去するのはとても困難です。
ですから、抗酸化物質を外から摂取することで活性酸素を除去する必要性があるのです。
代表的な抗酸化物質は、βカロチン(ニンジン・かぼちゃ など)、ビタミンC(みかん・いちご・レモン など)、ビタミンE(小麦麦芽・ナッツ類 など)、リコピン(トマト・すいか など)、カテキン(緑茶 など)、ポリフェノール(赤ワイン・ココア など)があります。
ですが現代人は、過剰に活性酸素が発生してしまう環境が多くあり、さらに野菜不足の方が多いので、まずはマルチビタミン系のサプリメントから抗酸化物質を摂取するのがベストでしょう。